1.平成24年度技術職員研修

 平成25年2月7日(木)~2月8日(金)の2日間にわたって技術職員の研修が行われました。

正式名称:

平成24年度鹿児島大学農学部附属農場附属演習林及び教育学部実習地技術部職員研修

研修の目的

 技術部に所属する技術職員に対して、その職務に関する専門的な講義等を受講させ、各分野における最新の知識を修得させるとともに、これまでの職務により得た技術あるいは業務内容の発表を通し、お互いの知識、技術等の資質向上を図ることを目的とする。

1日目 平成25年2月7日(木)

寺山自然教育研究施設見学

 いずれの史跡・公園も寺山自然教育研修施設敷地近辺に隣接しており、問題点や現状を見学して、その専門的立場から意見交換し、今後の活用方法や同様の施設としての問題意識を共有し、職員同士の相互理解が生まれる機会となった。  

南洲翁開墾記念碑]・[水源地跡]・[史跡炭焼き窯]・[寺山公園]見学
 *右下は[自走式斜面草刈機]を使った技術交流の様子です。Click

斜面草刈機実演

大学における実習教育の意義と役割

農学部長 冨永茂人

 教育基本法第7条第1項によると、大学は、「学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く心理を探求して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与する」ことを基本的な役割としている。
 すなわち、大学は、幅広い職業人や高度専門職業人を養成し、社会に排出するための「教育」と「研究」に加え、教育研究成果を社会へ還元する「社会貢献」という3つの大きな役割を担っている。
 今日の社会情勢の急速な変化に伴って、さらに大学はそれらの役割に対して質の向上や保証が求められている。ここでは、「鹿児島大学憲章」および「鹿児島大学の基本的目標」について述べるとともに「大学附属施設における実習教育の意義と役割」について考えていきたい。

陶器農業資材製作

教育学部 美術教育講座 講師 清水 香

 本研修で教育学部の特色を活かし、材料や道具を土から作り上げ、陶磁器の特性が生かせる、プランター等の市販には無い園芸用資材作りや、今後の農業用資材作りの参考にする事を目的としています。

1部 大学における安全管理

保健管理センター 所長/産業医 伊地知 信二

 安全管理:大学産業医の立場から、職場で必要となる基本的な安全管理のための情報を提供する。学生が外傷や体調不良となったときの対応、職場にある劇物・毒物の適切な管理、喫煙の害、業務中の外傷・体調不良時の対処法、学内で流行しやすい感染症とその対策、ハラスメント対策などについて解説する。

2部 AED講習会

保健管理センター 助教 鮫島 久美  他(AED講習会)

2日目 平成25年2月8日(金)

食育について

教育学部 家政教育講座 教授 田島 真理子

 食育について、自らの食について考える習慣や、食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身につけるための講義とし、日常の実習では技術的指導だけについやされているため、学生と関わるわずかな時間に、この講義を通して食事の大切さや、食事のあり方などを学び、学生に対して指導できる知識を修得する機会とする。
*下は水道水と天然水を使った[官能検査]の様子

調理指導(生産物の官能評価、加工や調理法について)

教育学部附属教育実践総合センター 研究協力員 福島 洋子

 食物学の研修機会を利用し講師指導の下、官能評価検査法、加工や調理方法について勉強し、同時に食材の味について官能評価を行うことで、お互いに意見交換や情報収集の機会になり、またそのことで農産物の品質の向上につながることを期待しています。

技術発表

  1. 作物栽培における植物抽出液のアレロパシー効果
     教育学部実習地 龍野 巳代

  2. ゲットウの抽出液が葉菜類に及ぼすアレロパシー効果
     教育学部実習地 池田 充

  3. ブルーベリーのコンテナ養液土耕栽培
    -安定多収栽培を目指したミツバチ放飼効果の検討-
     農学部附属農場 福留 弘康

  4. 大学附属施設(遠隔地)の高度利用に向けた取り組み
    ~イベントによる知名度向上とその効果の検証~
    農学部附属農場 石井 大介

  5. 入木牧場繁殖雌牛の礎からさらなる維新へ
    農学部附属農場 松元 里志

  6. 甘藷焼酎粕給与が黒毛和種繁殖牛の健康状態および繁殖性におよぼす影響
    農学部附属農場 廣瀬 潤

  7. アセロラの花粉特性および受粉特性について
    農学部附属農場 勘米良 祥多

  8. 自動撮影カメラを利用した鹿児島大学高隈演習林における野生動物の調査
    -2008年7月から2011年6月までの結果-
    農学部附属演習林 芦原 誠一

  9. 種子冷蔵と電照処理がトルコギキョウの発芽および苗生育に及ぼす影響
    農学部附属農場 城戸 麻里

  10. 鹿児島大学農学部附属高隈演習林におけるスギコンテナ苗の植栽について
    農学部附属演習林 松野 嘉昭

  11. 学内農場におけるソバの試験栽培
    農学部附属農場 野村 哲也

  12. バリフルーツと観光業
    農学部附属農場 中野 八伯

講演

農学部附属農場 指宿植物試験場 技術専門職員 新地 富一

2.ナラ枯れ調査

 理科教育 准教授 川西基博先生の指導のもと、学生による卒業論文のテーマとして[ナラ枯れ調査]が寺山で行われています。

 多数に及ぶ特定の樹木に[かしながホイホイ(カシノナガキクイムシ捕獲シート)]と呼ばれる巨大な粘着剤付きシートを木に巻き付け、[カシノナガキクイムシ]の捕獲調査を行うとともに、観測エリア内の樹木についても1本ずつ丁寧に樹木の種類や状態を詳しく調査し、データを集めておられました。寺山自然教育研究施設の特色を活かした研究と言えます。

 以下の写真は、調査・研究に何回か同行させて頂いた時の様子です。場所は寺山自然教育研究施設のとある場所とさせて下さい。調査内容は、樹木の名称や高さから始まり、様々な項目をチェックされていました。

 同行する学生の皆さんににとって、一番難しく感じていたのは樹木名を特定することだったようです。どれも似たような葉の形をしている樹木が多い中、微細な違いを見分けて判定するのは大変難しい技術でした。

 傍らで先生の学生への指導を聴講する絶好の機会となりましたが、答えと説明を聞いてから納得する事の繰り返しでした。

ナラ枯れ調査  Oct.27,2012
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
取付作業
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
樹高測定
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
調査中
川西先生のナラ枯れ調査
かしながホイホイ